場面緘黙症は発達障害だったの⁉
今更知っても遅い・・
2重にショッキングだったその理由とは。
そもそも3歳児の時から、場面緘黙症の診断をもらっていた我が家の療育っ子。
その当事者が小学2年生になる今まで知らなかった、
ということと、
場面緘黙症が発達障害のカテゴリーから外れる危機に瀕している、
そんな2つのショックを受けた話題です。
この話題の元になったのは、
「高野潤野研究室(信州かんもく相談室)」のTwitter記事です。
我が家の療育っ子は、
場面緘黙症に加えて、知的障害も持っているため、
療育手帳の対象になっており、特別支援学校に通っています。
そして場面緘黙症だけを持つ場合は、精神保健福祉手帳の対象となることも本サイトでお伝えしてきました。
それがそもそも場面緘黙症が発達障害のカテゴリーだったなんて。
誰も教えてくれませんでした。
そして問題なのは、
知的な遅れがない場面緘黙症の子どもたちは、
場面緘黙症が発達障害のカテゴリーから外れることで、いよいよ必要な支援が受けられなくなること。
先ほどのTwitterでも問題視されていますが、
場面緘黙症は認知度がまだとても低いため、
発達障害にカテゴリーされている今でさえも、必要な支援を必要な方が受けられているとは到底言えるものではありません。
これはもう身をもって知っています。
特別支援学校に就学した今、
娘にとっては望んだ以上の環境が整っています。
ですがそれ以前は、
場面緘黙症へのサポートや症状緩和のために教育現場に求めることは、「特別扱い」であるという認識を学校ですら持っていると、知らしめられた過去があります。
娘の就学先を決める際、地域の学校の特別支援学級も見学に行き、個別相談にも行きました。
例えば、場面緘黙症・緘動症状の強い娘のために
ユニバーサルトイレを使えるようお願いしても、却下でした。
他のたくさんの児童が利用するトイレに行けないのに、
その学校には身障者用の設備が整っていて、ユニバーサルトイレがあるのに、です。
特別支援学級に在籍する他の児童に示しがつかないから、と断られました。
もちろん全国を見渡せば、理解や配慮が整っている地域もあるでしょう。
それでも限られた地域であるということは想像に難くありません。
場面緘黙症が発達障害のカテゴリーから外れてしまうことを懸念するより、
場面緘黙症の認知度をもっと上げる、これこそが課題。
法律がどうとか、医療の診断基準がどうとか、
当事者すら知らないことを議論されてもしょうがない。
教育現場にもっと正しい情報を知ってもらう機会を増やしてほしい。
そして学校の先生をサポートする体制がもっとあればいいのに。
あれもこれも学校の先生がやらなきゃいけない、
これ以上先生に負担をかけられないというのもよくわかるんです。
支援やサポートって、手がかかります。
子どもだけじゃなくて、学校の先生をサポートするような体制。
支える人たちにも支援って必要だと思うんですよね。
AIが人間の仕事をとってかわる日が来る、なんて言われていますが、
教育や人間性に関わる部分で、人間にしかできない懐の深い仕事が、いっぱいあると思うんだけどな。
とにかく、場面緘黙症の認知度を上げるべく、
日々地道にブログを書き続けようと、再奮起した今日この頃です。