話したいのに話せない・・うちの子は場面緘黙症
この話題は今からちょうど1年ほど前のことに遡ります。
時系列が前後しますm(_ _)m
我が家の療育っ子はいろいろな困難さを持っています。
その中でも、もう見ていて心がギューっと痛くなるものNo.1といえば
話したいのに話せない、
そう、娘は場面緘黙症です。
最近、ちょっと耳にするようになってきたとは思いますが、
まだまだ周知されていない、この症状。
家ではしゃべります。
言葉の発達は遅めですが、もう、うるさいくらいにしゃべります。
(外で話さないせいか、声のボリューム調節が苦手でいつも音量MAX;;)
でも、家族以外とは、話せないんです。
なので幼稚園でも、離れたところに住んでいる祖父母とも話しません。
ご近所の方にあいさつもできません。
見ていると、それまでわたしと話していたのに、
ガラガラガラ~って、
シャッターが閉まる音が聞こえてきそうな超反応がおき、
とたんに『話せなくなる』ようです。
そんな場面緘黙症ですが、
うちの子の場合、話せない以外にも、
過緊張による動作の停止、とか、
自分もやりたいけど、
人がやっているからやらない(できない)で、我慢している
痛くても辛くても泣けない、
などなど、見てるこっちが辛くて泣きそうな弊害がたくさんあるんです。
そんな我が家の療育っ子ですが、
就学を迎えてから場面緘黙症の症状にも変化が出てきました。
クラスのお友達とはしゃぎながら、とか
担任の先生に思わず、
『ポツリ』と、単語を発する日がある、と❗❗
環境ってすごいですね!
我が家の療育っ子は、特別支援学校に通っていますが、
その環境が彼女のテリトリーになりつつあるという事だと思います。
今までは一般の幼稚園に通っていて、
とっても良くして下さってはいたのですが、
やっぱり先頭を走る定型発達のお友達の、何歩も後ろを、
いつも全力で追いかけている、そんな状態だったのか、
いつもどこか自信なさげでした。
それが今、いろんな特技を持つ子がいて、
いろんな困難さを持つ子がいる。
そんな環境で、
それぞれの得意なことを100%認めてもらえる、
できないことができるようになるための工夫や配慮に
満ち溢れている場所に身を置くことで、
できることも確実に増え、
自分に自信を持てるようになってきたように思います。
登校するときのイキイキとした顔つき、
軽やかな足取り、
帰宅後の充実したような表情と達成感のある毎日。
家族の中で、
今一番調子のいい日々を過ごしている療育っ子。
本当に学校に感謝です。
そんなわけで、今までとは打って変わって、
やりたいことをやりたいと表現できるようになったり、
できないときに悔しい思いを表現したり、
クラスの仕事に立候補したり(今までは想像できなかった姿です)、
と、エネルギーの使い方が大きく変わったせいか、
なんだかちょっと、性格にまで変化が起きているような・・・?
その後、学校での七夕の活動で、
我が家の療育っ子の短冊にはこう書かれていました。
「はやくはしれるようになりたい」
これは文字通り、速く走れるようになりたい、だと思いますが、
どんな環境でも自分の力を100%出し切って、
自由に思いっきり駆け回りたい、
そんなことができる日がやってくるといいな、
と、勝手な解釈をして、ほっこりとしたわたしでした。
ところで、この時、
娘の心身のバランスの変化を、嗅覚反応分析で調べてみました。
すると、幼稚園時代とは嗅覚反応分析のグラフにも変化が出ていました。
*娘の嗅覚反応分析グラフについて詳しくは
「嗅覚反応分析 Gardenia335 実例編2~場面緘黙症をもつ娘のグラフの変化~」をご覧ください。
それは身体のリラックス度を示す部分がしっかりと伸び、
生存欲求を表す部分も伸びていました。
学校という場所が安心できる場所になりつつあるということと、
自分もやりたい!と思う気持ちがグラフにしっかりと表れていたんです。
最近は娘の嗅覚反応分析をしていませんが・・・
近いうちにまたトライしてみたいと思った今日この頃です!