不登校 受診2回目
新たな気付き
目次
前回記事
「不登校、受診へ」
1.午前中の診察予約、起きられるわけもなく
初回の受診の2週間後の11時に、次の予約を取りました。
午前中の診察予約にしたのは、下の療育っ子の都合やわたし自身の都合でしたが、起きられるだろうという勝手に思い込んでいました。
だって初回の受診だって、なんとか午前中の診察に滑りこんだという事実と、受診したんだからこれから良くなるんだと、根拠のない自信があったから。
でも現実はそんなに甘くない。
前回記事に書いた通り、初診日のあと色んな事があって、色んな感情が慌ただしく過ぎた2週間。
多分、わたし1人で行くことになるんだろうな・・
薄々気づいてはいましたが、
案の定、受診日に起きてくるわけもなく、起こしにいくと、
「昨日は一睡もできなかった!」
と布団をかぶってしまいました。
・・・。
「とにかくお母さんが行ってくるから」
明日は小児科受診だ・・と思うあまり眠れなかったのか・・?
正直、この2週間の間にあった事、どうしていいか分からなくなった気持ちを先生に聞いてもらうには、わたし1人で行った方が好都合。
小児科へ大人が1人、いざ。
2.母1人、小児科へ
幸い、空いてました。
先生には薬のおかげで、眠りそのものは多少改善したものの、寝つきが依然悪く、というのも時間通りに薬を飲めないこと、カーテンを開けると怒られたこと、などこの2週間であった事を全部聞いてもらいました。
先生もわたしも、疑問は1つ。
「なぜ治療とは真逆なことをしてしまうのか」
わたしの思い至った答えは、
「ぐっすり眠りたい欲求がまだ満たされていないから」に対して、
先生の仮説は、
本人が学校に行かなくては!と強く思うあまり、 学校がオープンの時間帯に元気に過ごすことが自分で許せない 学校がクローズする時間帯になると、そのプレッシャーから解放される 夜寝て朝起きるということ自体に、無意識のプレッシャーがかかっているのではないか 思春期の子の思考はまだそこまで成熟しておらず、 自分がやっていることと心理面の繋がりが見えてないことも多く、 本人自身も自分の行動が理解できていないことが多い
おお~!さすがです。大いに納得。
やっぱり1人で来て、結果的に正解だった。
この先生に診てもらえてよかった。
3.処方薬の変更
ここまで先生と話した中で、起立性調節障害の改善を期待した血圧の薬は、時間通りに飲めていないし、今恐らく効果は見込めないということで、気分をちょっと上向きにしてくれる薬を試してみるということになりました。
抗うつ薬ほど強い作用ではなく、抗不安剤ほど依存性の心配もない、マイルドな薬だそうです。
気分が少し上向けば、日中をもっとラクに過ごせるようになるから、そこから始めましょうということになりました。
初回の受診で処方された睡眠導入剤はそのまま継続です。
本人的には、寝つきが改善されず、効果をイマイチ実感できていないとは思いますが、先生もわたしも、それは薬のせいではなく、本人の飲み方と日中の過ごし方だと思っています。
先生に話を聞いてもらえて、真摯に受け止め対応してくれたことで、わたしは気分がかなり晴れました。
気分を明るくする薬♪
これであの子の笑顔が増えてくといいな~。
4.新たな気付き ~無言のプレッシャー~
処方薬の内容が変わって、最初は副作用なんかも心配だったし、ちょくちょくコンディションを聞いていました。
どう?
眠れた?
心は少し軽くなったかな?
まるで病気を患っている子を心配そうに見守り、看病する母のごとく、余計なことこそ言わないようにしていたけれど、わたしが放っていたのは恐らく、
とても心配しているよ 大丈夫かな?
こんなメッセージばっかりだったと思います。
これに気付けたのは、本人が教えてくれたから。
薬飲んだ時間は? 眠れた? 心は? そう聞かれる度に、 それが出来ていない自分がダメな人間だと言われているようだった
もうハッとしました。
できる限り、本人の好きなように過ごさせ、余計なことを言わず、ただ見守る。
これが出来ているって思ってたから。
でも、わたしの表情や態度から、意図せず無言のプレッシャーを与えていたんだ・・と気付きました。
よく「ありのままを受け入れる」って言います。
その意味が分かった気がしました。
頭で分かっていても、例えばそれを必死に改善しようとしたり、過剰に心配したり、そんな気持ちで接することは
「ありのままを受け入れている」状態ではない、ということに。
難しいです。
すごく難しいです。
でも今、本人が休息を必要としているという現状を受け入れて、「それで大丈夫だよ!」という空気感で包んであげる必要があったんだなって思いました。
心配すること、されることは悪いことじゃないけど、心配って状態の良くないことに向かう気持ち。
それをずっと向けられていると、あなたはずっと状態が良くないのだと言われているようなもんだったんだ。
家では安心してゆったり過ごしてほしいと思っていたけど、わたしが与えていたのは心配と言う名の不安だったんだな・・と。
また1つ、大きな気付きがありました。
5.そういえば伝えてなかった
本人からそんな話を聞いて、そういえばわたしの気持ちをちゃんと伝えてなかったなと思いました。
今まで頑張ってきた自分と、 今休息を必要としている自分を ダメだなんて思わず認めてあげてほしい これまでいろんな所に心を配り過ぎて、 あなたの心は空っぽで干上がってしまってる この休息はそんな心を満たすために必要な時間 心を満たすためには好きなことを楽しくやって 美味しいと思うものをたくさん食べること だから堂々と元気に過ごせばいい 家ではあなたが笑っていられる時間が増えてほしい 楽しく過ごす時間が増えてほしいと願っている
向き合って話をしてくれて、ほんとに良かったと思います。
わたし自身も心が軽くなりました。
日々、心情は良い方向にも悪い方向にも振れてしまいます。
心情が良いときは自然にできても、
心情が悪い時には腹が立ったり、不安になったり。
そしてやっぱり、このままではいけないという現実があります。
学校に行くとか行かないではなく、心の休息期間を終えるべき時がやってくるという意味です。
必要な休息をとったら、いずれ活動を始める必要があるということ。
一体どれほどの時間がかかるのか・・
どうしたって不安や心配は尽きませんが、また1つ小さな段を登れたはず。