糖質制限ダイエットで効果のある人、効果のない人
今回は反響の大きいダイエットサポートにまつわる話題から、糖質制限についてご紹介します。
糖質は、血糖値のアップダウン(空腹感にも関与)や、余剰分が脂肪として蓄積されることから、ダイエットの敵、として糖質制限ダイエットが広まりました。
‣糖質は、いつでもどんな方にとっても敵なのでしょうか?
答えは「No」です。
糖質の特徴
- 糖質は、食べた瞬間から消化が始まる唯一の栄養素で、即効性のあるエネルギー源
(唾液に含まれる酵素アミラーゼで糖に分解) - 脳の唯一のエネルギー源
ということで、とりわけ脳にとっては欠かせない栄養素です。
そのため、糖質をむやみに制限することが、ダイエットに繋がらない方、むしろ健康を損なう危険のある方がいらっしゃるんです。
このような体質の方には、効果が出にくいどころか、体質を更に歪めてしまう危険性があるんですね。
一方で、糖質を制限することがダイエットに繋がる方がいらっしゃるのも事実です。
糖質制限で効果が出る体質とは
これは、交感神経・副交感神経のどちらが優位になりやすい体質なのか?で判断することができます。
詳しくご紹介します。
‣摂取した糖質の流れ
- 食事をする
- 唾液・胃液などの分泌が始まり、消化がスタート
- 炭水化物(糖質)は糖に分解され、血糖値が上昇
- インスリンの働きで、肝臓でグリコーゲンが合成される = 糖の貯蔵
ここまでは副交感神経の領域になります。
‣糖を使う時
活動時には
肝臓でグリコーゲンを糖に分解 = エネルギー源として利用。
これは交感神経の領域になります。
‣糖を脂肪として貯蔵するとき
摂取した量と利用した量を比べて
利用した量が少なければ、余剰分が脂肪として蓄積されるというわけです。
‣交感神経・副交感神経の働きと糖質代謝の関係
交感神経がうまく働いていると、糖質が脂肪として貯蔵されにくく、
逆に交感神経がうまく働いていないと、糖質が脂肪として貯蔵されやすいことが分かります。
また、副交感神経の働きが過剰になると、消化液の分泌が過剰になるため、食欲旺盛で、食べたものが全部身につきやすくなります。
*炭水化物に偏った食事でも、糖質の摂取量が多くなり、余剰分は脂肪として蓄積されますが、ここではダイエット中の食事に焦点を当てています。
なので同じ食事内容でも、
体質(交感神経・副交感神経のどちらが優位になりやすいか)によって
糖質からの脂肪が蓄積しやすい方と
糖質の利用が得意な方、
に分かれてしまう、ということです。
‣結論
●糖質制限ダイエットで効果のでる方は
糖質からの脂肪が蓄積しやすい方=副交感神経が優位になりやすい方
●逆に糖質を制限することで、健康を損なう危険性のある方は
糖質の利用が得意な方=交感神経が優位になりやすい方
と言え、交感神経が優位になりやすい体質の方は、むしろ脂質を制限した食事内容の方がダイエット効果が出やすい、と考えられます。
本来、糖質を制限する必要のない方が糖質を制限すると、体内から糖が枯渇し、身体は緊急事態となり、タンパク質などから、肝臓で糖を合成し始めます。(糖新生)
極端な場合には、筋肉を分解して、糖を作り出そうとするため、筋肉を増やして代謝を上げようとしているにも関わらず、タンパク質や筋肉を糖の合成に使ってしまうという大きな矛盾と、不要な負担を身体に強いていることになります。
糖質制限ダイエットとは
もともとは糖尿病や重度の肥満症の患者さんに対する食事療法でした。
理想のダイエットとは
わたしたちが健康的にダイエットをするためには、
自分の身体に不要な負担をかけず、
必要なものをキープし、余剰なものを削減する、
そして《燃やす》身体の使い方を心掛けること。
これこそが、健康を保って更なるキレイを手に入れる。
それが理想のダイエットだと思います。
まずは自分の身体のバランスを、自分自身に聞いてみませんか?
「何が必要で、何が不要なの?」
そして他の誰でもない、自分だけのダイエット法を見つけてみませんか?
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