自分に合ったダイエットって?
一口にダイエットと言っても、たくさんの方法があって、何をすれば効果的に痩せられるのか迷ってしまいます。
そしてどのダイエット方法も、効果が出る人、出ない人、となりがちです。
その差は・・・
ずばり、体質です。
ダイエットとは、摂取したカロリーを上回るカロリーを消費することで体重を減らすことが目的です。
食べたものを消化し、エネルギーに変え、それを使う、という一連の工程には、個人差がありますよね。
この個人差こそ、体質なのです。
その体質を見極めることが、「自分にあったダイエット方法」を見つける近道になるのです。
ダイエットにおける「体質」とは
当店の嗅覚反応分析では、ダイエットに関しては以下の5つの項目に着目して分析します。
これらダイエットに関わる5つの項目が、それぞれどのようなバランスになっているのかを分析することで、その人の代謝バランスとカロリー消費の特徴、すなわちダイエットにおける「体質」を見極めるのです。
- 三大栄養素の代謝バランス
- 血液循環
- 排泄
- 睡眠
- 肝機能
1つずつご紹介します。
1.三大栄養素の代謝バランス
三大栄養素とは、炭水化物(糖質)・タンパク質・脂質ですが、この中でダイエットで注目すべきなのは、やはり炭水化物と脂質です。
ダイエット中にこの二つを制限される方が多いと思いますが、それは、このどちらもが、余った分を脂肪として貯蔵するから、です。
【体質その1】脂肪に変わりやすいのは炭水化物?脂質?
嗅覚反応分析で言う『体質』とはこの場合、炭水化物と脂質のどちらが(あるいはどちらも)溜まりやすい状態なのか、ということになります。
炭水化物が溜まりやすい人にとっては、糖質制限ダイエットが向いており、
脂質が溜まりやすい人にとっては、糖質ではなく脂質を制限した方が効率が良く、糖質を制限すると、むしろ弊害(肌荒れなど不健康な痩せ方)のほうが大きくなってしまう、ということになります。
またダイエットの味方とされるタンパク質も、タンパク質だけが中心の食事では、体質によって過剰摂取による腎臓への負担が深刻となる可能性があります。
2.血液循環
血液には脂肪を燃やすために必要な「酸素」や「熱」を運ぶという大事な役割があります。
脂肪を効率よく燃やすために必要な酸素と熱の循環が、どのようなバランスになっているのかを分析することで、ダイエットに最適な運動法が分かります。
酸素と熱の循環を、以下4つに分けて分析することで、その人がどんな運動に向いている「体質」なのかを見極めます。
【体質その2】脂肪を燃やすには何が必要か?
‣熱生産・・・《燃やす》ために必要な火力
‣酸素運搬力・・・《燃やす》ために必要な酸素を運ぶ力
‣全身への循環・・・《燃やす》ための酸素や熱を全身にくまなく届ける力
‣呼吸・・・《燃やす》ために必要な酸素を得る力
これら酸素と熱の循環におけるそれぞれのバランスを見て、足りないところにアプローチできる運動法がダイエットに最適な運動法と言えます。
筋トレ、スクワット、ジョギング、などなどダイエットに良し、とされている運動法がたくさんありますが、上記はすべて「熱生産」を上げるための運動法です。
なので、そもそも熱生産が十分な方にとっては、効果が出にくい、と言えます。
実際の分析結果では、その他3つのバランスを分析し、おすすめできる運動法を具体的にお伝えしています。
3.排泄
食べたらキチンと排泄。
【体質その3】お通じの味方は?
お通じの味方になるのは、水溶性食物繊維?それとも不溶性食物繊維?
どちらと相性が良い体質なのか、を分析します。
水溶性食物繊維と相性の良い方は、生野菜や果物が良いですし、
不溶性食物繊維と相性の良い方は、根菜やドライフルーツなどが良いです。
4.睡眠
なぜ睡眠?と思われるかもしれませんが、睡眠の質と食欲は実は深い関係があるんです。
【体質その4】食欲コントロールのための睡眠ができているか?
睡眠の質が悪いと、食欲増進ホルモン「グレリン」が増加してしまいます。
つまり、良い睡眠が食欲をコントロールするカギを握っているんです。
質の良い睡眠のためにできること、を睡眠に関わる体質から分析します。
具体的には睡眠に関わる以下の項目のバランスを分析します。
- 脳の栄養である「糖」
- 脳そのものの働き
- 睡眠ホルモンメラトニンの合成
以前のブログ記事、
「快眠のための3つのヒント」で、睡眠に関する詳しい内容をご紹介しています。
ちなみに、睡眠中も脳がきちんと働く必要があり、脳の唯一の栄養である糖、これをむやみに制限することは睡眠の質を下げることになるため、食事面とも併せて分析しています。
5.肝機能
これも意外な項目ですが、基礎代謝の大半を占めるのは、実は肝臓。
筋肉での代謝が18%なのに対し、肝臓ではなんと27%。
これを確実に使わない手はないですよね!
【体質その5】肝臓の基礎代謝をうまく使えているか?
肝臓の働きが過不足ないかどうか、を分析しています。
肝臓がオーバーワーク気味なら、肝臓を休める必要があり、
働きが不足気味なら、肝臓の働きをサポートする栄養素のうち、何と相性が良い体質なのか、を分析します。
痩せない理由
1.自分に足りないもの・過剰なものを知らない
ダイエットの秘訣は、ずばり体質を知ること、と先述しましたが、
体質を知るということは、足りないもの・過剰なものを知る、ということなのです。
例えば、
体質的に、炭水化物が過剰であれば、炭水化物を制限する糖質制限ダイエットで効果が期待できるのですが、炭水化物が不足しやすい体質なのに炭水化物を制限したところで、効果を実感しにくいのです。
また、
熱生産の苦手な方が、筋トレをするのは体質と合っているので効果が出やすいと思われます。
逆にそもそも熱生産が十分な方がそれ以上筋トレをしても、なかなか効果が出ないと感じると言えます。
人間の身体のバランスというのは、得意なものの裏には不得意なものがあると言えます。
例えば、熱生産が十分な方には、熱生産以外の循環等が不得意な可能性があり、循環を高めるようなヨガやストレッチを取り入れた方が、「燃やす」仕組みを手に入れることになるというわけです。
2.モチベーションが保てない
モチベーションが保てないことを続けるのは、とても忍耐がいることです。
痩せない理由1で先述しましたが、自分の体質に合わないダイエット方法では、効果が出ないというよりも、効果を実感できるまでにかなりの時間を要すると考えられます。
そのため、始めてもすぐに効果が実感できず、やる気がなくなり、効果が出るまでダイエットが続かない可能性が高くなってしまいます。
3.不調を感じてしまう
こちらも体質に合わないダイエットを続けた2次的弊害にあたりますが、
食事を制限するということは、栄養素を制限することになります。
体質的に本当は必要な栄養素なのに、ダイエットの敵だからと糖質の多い果物を食べない、たくさん食べられるように野菜はすべて加熱する、などを続けているうちに、肌荒れや便秘、寝つきが悪くなった、食欲を押さえられず食事制限にフラストレーションを感じてしまう、などのデメリットに気づき中断してしまうことが考えられます。
主なダイエット方法の特徴
筋トレダイエット
‣概要
筋トレダイエットは、基礎代謝量の高い筋肉を積極的に動かして、消費カロリーを上げるとともに、筋肉量を増やして更なるカロリー消費を図るダイエット方法です。
筋肉の中でも、大部分を占める下半身に重点を置いたスクワットを取り入れたダイエット方法が、筋トレダイエットの中でも即効性が期待できます。
‣向いている人
確かなことは体質をチェックしてみないと分かりませんが、大まかには以下のような方に向いていると言えます。
- あまり運動習慣のない方
仕事内容でもあまり体を動かさない職種の方 - 甘いものが好きな方
- インドア派の方
- 性格が穏やかな方
- 冷え性の方(末端ではなく体全体が冷えやすい方)
‣更に効果を上げるコツ
- なるべく午前中に取り組む
- 朝食にナッツやドライフルーツを取り入れる
- 熱めの全身浴(できればバスソルトを入れて)
糖質制限ダイエット
‣概要
糖質制限ダイエットはひろく知られるようになりましたが、食事制限がメインのダイエット方法です。
食事から甘いもの、お米やパン、麺類などの炭水化物を省くことが中心です。
糖質制限ダイエットに関して詳しくは、「糖質制限ダイエット」記事をご覧ください。
‣向いている人
- インドア派の方
- おっとりしている方
- 周りの空気を読むのが得意な方
- 色白で柔らかい脂肪が付きやすい方
‣更に効果を高めるコツ
- 運動習慣のあまりない方は、筋トレと相性が良い
- 夕食を中心に取り組む
- どうしても甘いものが食べたくなったら、サツマイモやカボチャなどの根菜の甘味を活かす
朝バナナダイエット
朝バナナダイエットは、一昔前に大ブームを巻き起こり、スーパーの店頭からバナナが消える事態を招きましたね。
‣概要
朝ごはんにバナナを1~2本食べる、水を飲む。
これだけなので、簡単に安価に始められますね。
メカニズムとしては、炭水化物に偏りがちな朝食をバナナに置き換えることで、カロリーを抑え、同時にミネラル、ビタミンB群、ビタミンC、マグネシウム、セロトニンなどの栄養素も摂取できること、かつ食物繊維のおかげでお通じも改善できる、ということで、ダイエットとして大事な要素をしっかり押さえています。
朝バナナダイエットは、体質で分類すると糖質制限ダイエットとは真逆な特徴を持っています。
言い換えれば、朝バナナダイエットが有効な方には、糖質制限ダイエットは向いていない、逆に糖質制限ダイエットが有効な方に朝バナナダイエットは向いていない、と言えます。
‣向いている人
- 活動的な方
- 怒りっぽい方あるいは感情表現が豊かな方
- 脂っこい料理が好きな方
- 外食が多い方
‣更に効果を高めるコツ
- 朝より夜の方が効果的
これは独自の見解ですが、含まれている栄養素の多くは、人間が活動を終えた時に必要な栄養素です。
例えばビタミンCは、日中の活動で酸化した身体を還元する作用から、疲労回復や免疫力アップに貢献します。
また、低カロリーではありますが、炭水化物を多く含んでいます。
朝バナナダイエットが向いている方は、炭水化物を摂取し、脂質を制限した方がダイエット効果が期待できる可能性が高く、夕食時の脂質を抑え翌朝のお通じを促すのに、バナナが一役買ってくれることと思います。 - 脂質を控える
- 水分は積極的に(炭酸水も効果的)
- ぬるめの半身浴(炭酸系入浴剤の使用がなお良い)
まとめ
いろんなダイエット方法がありますが、
特定のものを制限したり、特定のものを積極的に取り入れることが多いものです。
その特定のものが自分にとって、制限すべきものなのか、積極的に取り入れるものなのか、これがダイエットの効果を大きく左右すると言えます。
『健康的に痩せるためには、バランスよく色々な食材を摂りましょう』
とよく言われますよね。
これは自分に必要なものが枯渇しないように、という意味です。
自分に必要なものは摂取して、過剰なものを制限する、
これがシンプルに、効果的なダイエットを成功させる秘訣なのです。
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