時間の感じ方と性格
最近ちょっとおもしろいものに出会いました。
それは、子どもの国語の教科書に載っている、『時計の時間と心の時間』というタイトルのお話で、音読の宿題になっていたものです。
こんなに教科書に載ってる内容を、真剣に考えるなんて、小学生だったころには考えられません(笑)
その教科書に載っていたお話の中に、興味深い実験が登場します。
実験:トントンと指先で机をたたき続けてみる
結果:
・自分が心地いいな、と思う速さがだんだんと分かってくる
・そのペースを乱されるとストレスを感じる
このことから考えるに、
- トントンのスピードが速いのが、せっかちさん
- トントンのスピードがゆっくりなのが、のんびりさん
ということになり、
トントンは、活動のテンポ、スピード、と言い換えることができます。
活動のテンポと相性
先ほどの実験で、トントンのスピードの違う2人が一緒に何かをするということは、
活動のテンポの合わない人と一緒に何かをする、ということになり、
お互いにストレスになる
と言うことができますよね。
これ、すごい分かるんです。
身をもって分かるんです(笑)
うちの下の子は療育っ子ですが、
やっぱりいろんなことのテンポが、わたしにとっては非常にゆっくりでして、
一般的なせっかちさんに分類されるわたしにとっては、
まさに、究極のイライラポイントになったりします💦
でもこれ、下の子目線で考えると、
下の子には下の子のペースっていうものがあり、それを乱す母の言動は、
やっぱりストレスなんだと思います。
はい、反省しています。
日々、早く早く、とつい言ってしまいます。
だって、決められた時間ってものがあるじゃないですか・・・
そんなわけで、日々の時間との闘いにおいて、
これだけ見ると、わたしと下の子の関係って、心配になってきますよね😨
(仲良しなんですよ💦)
性格と体質
せっかちさんとのんびりさん、嗅覚反応分析のグラフでいうと、
まさに対極に位置する存在です。
身体の使い方が、そもそも真逆というのでしょうか。
せっかちさんは、交感神経の影響を色濃く受けている
のに対し、
のんびりさんは、副交感神経の影響を色濃く受けている
こういう風に捉えることができるんです。
なので、物事に対する反応性も違えば、
感覚的な時間(教科書でいう、心の時間)の捉え方も違ってきます。
そんな2人の相性は・・・
確かに、パッと見は、あまり良くなさそうですよね💦
でも世の中見渡せば、一概には言えず、
そんなお二人がご夫婦で仲良し、大親友、なんてこともあります。
相性とは
“相性とは、二人ないし複数の人間が各々持つ性質や性格が合うかどうかのことである。”
(ウィキペディアより引用)
一般的にはこのように定義されています。
個人的な意見ですが、
活動のテンポの違う相手に、相性が悪いと感じるのは『第一印象』に限られるんじゃないかな、と思っています。
初めて会って話をしたとき、
話のテンポの合う方とは「相性がいいな」と感じ、
ゆっくり話す人にとって早口の人、またその逆の場合、「テンポが合わないな」と感じます。
それが第一印象になることが多いですよね。
でも第一印象で、この人💗と思ったとして、
その人と、その後もずっと仲良しか、というと、もちろんそうである場合もありますし、
ん?思ってたんと違う➰、となることだって、よくありますよね。
逆に、第一印象が最悪でも、
その後、本当の親友、心から気を許せる人、になる場合も、これまた多いですよね。
人間関係って、人格と人格とのすり合わせのようなもので、
要は、その人のことを、どれだけ『知りたい』と思うか。
知ろうとすれば、
相手がせっかちさんであろうと、のんびりさんであろうと、
その人の本意や言動の中に隠れている心が見えてくるものだと思います。
それを以てして、
自分と相手の関係を、どんな形で続けていきたいか、なんじゃないかな、と思います。
なので、プライベートのお付き合いでは、
せっかちだろうがのんびりだろうが、
確かに最初のハードルは高いかもしれませんが、
そのハードルを乗り越える要素は、自分たち次第でたくさんあるわけなんですよね。
だから、関係を良い形に持っていくこともできるんです。
嗅覚反応分析では、性格分析や、人間関係のヒントも分析できるのですが、
その中で大切にしていることは、
「自分を知り、相手を知ること」
なんです。
現代社会において、人間関係のストレスは一番大きくて、不動の悩みの1つになっています。
特に仕事関係や保護者同士、学校関係、など、
苦手だな~➰と思っていても、避けては通れない時だってありますよね。
そんなときにも、
自分を知り、相手を知ることで、
相手の言動でむやみに心を乱されないようにする、
相手の地雷を踏まないようにする、
ことで、なるべくストレスをためずに平たい関係を保っていく、
これを処世術、と呼ぶのでしょうか(笑)
テンポの違う人とうまく付き合うには
せっかちさんとのんびりさんが一緒に仕事などをする際のコツとしては、相手の特性を理解しておくことから始めます。
せっかちさんは、スピード重視のアクセル全開タイプ
長所:
・物事の処理スピードはピカイチ
・無駄のないスマートな方法、手技、手段
・チームのペースをリードするパワーとスピード
短所:
・前しか見えていない時がある
・細かな取りこぼしがある
・周りの感情より自分の感情を優先しがち
のんびりさんは、雰囲気・感情重視の景色を楽しむドライブタイプ
長所:
・周囲の気持ちを大事にする
・細かいことに気が付く
・チームのムードメーカー
短所:
・動き出すまでに時間がかかる
・周りの意見がどれも大事で、優柔不断
・自分の意見をあまり言わない
ここまでお読みいただけると、
この2人がタッグを組めば、とってもいい仕事ができると思いませんか?
お互いの足りない所を補い合えて、仕事の完成度は高いものになりそうですよね。
でも、多くの場合は仕事の進め方や時間のかけ方が真逆なため、一緒に仕事をするとお互いがストレスに感じてしまう間柄でもあります。
なのでまずは相手の特徴を理解し、相手が動きやすい声かけを心掛けることで、ストレスを減らすことができると思います。
せっかちさんからのんびりさんへの声かけポイント
- 用件から切り出さずに、軽く世間話から
- 「~してくれると助かる」「あなたなら上手くできると思って」など、頼み事はお願いベースで
- 余裕を持たせた期日を提示する
のんびりさんは言葉や表情の雰囲気から相手の感情を読もうとする傾向があるため、用件だけでは相手が怒っているのではないかと考えがち。相手から好意を感じられれば、その相手の期待に応えたいと心を寄せてくれるので、誠意を込めて仕事をしてくれると思います。せっかちさんはのんびりさんの心を凍らせない対応を心掛けるといいでしょう。
のんびりさんからせっかちさんへの声かけポイント
- あいさつはほどほどに、用件から切り出す
- いつまでに、どんなふうに、など具体的なことが決まっているのであれば的確にかつ手短に、できればメモにして
スピードを落とす要素を嫌うので、用件は分かりやすく要点をまとめて伝えるといいと思います。目的に向かってまっしぐらなので、忘れっぽい傾向があります。覚えていてほしいことはメモにして。一時的に相手が感情的な口調になったとしても、本人はあまり意識しておらず覚えていないことが多いので、その場が過ぎれば水に流せるサバサバ感が魅力のせっかちさんです。のんびりさんは細かいことを気にしすぎないようにするといいでしょう。
相手を知り、自分を知ることで、少しでも心軽く毎日を過ごせるといいですよね。
さまざまな人間関係の歪みがあふれている現代社会、
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