天気が悪いと機嫌が悪い⁉

雨の日 ヘルスケア

天気と自律神経の意外な関係

‣雨が降ると機嫌が悪い?

土砂降りの週末に、
上の子が 「今日はなんかものすんごい眠いわぁ」 と呟いたんですが、
それで思い出したことがありました。

そういえば、
上の子は赤ちゃんのとき、 雨が降ると機嫌が悪かったな・・・と。
大人も雨が降ると、なんだか気分も晴れない、なんてこと、ありませんか?

天気鬱➰ なんて言葉が最近?でてきたように思います。

実は気圧が低いことと、気分が晴れないこと、これ、科学的に説明がつくそうなんです。

‣低気圧は空気が薄い状態

天気が悪い=気圧が低い(低気圧) なんですが、
気圧が低い状態ってどういうことでしょうか?

気圧とは、地上にある空気がどのくらいの力で下に押さえ込まれているか。
分かるようでわかりませんが、
言い換えると、 自分を取り巻く空気の密度(濃さ)が高いか低いか。
なので低気圧のときは、空気の密度が低い。
もっと平たく言い換えると、 空気が濃い(高気圧)か薄いか(低気圧) ということみたいです。

ということは、 いつもと同じように呼吸をしていても、取り込める酸素の量が少ない状態、
これが気圧の低い状態なんです💡

取り込める酸素が少ない   
    ↓
身体を燃やしにくい   
    ↓
活動が低下(交感神経が優位なときでも、いつもより劣る)   
    ↓
やる気がでにくい、気分が晴れない、眠いと感じる 

さらに、
曇が多く雨が降っているときは、太陽の光が届きにくく、朝日をたっぷり浴びることができません。

朝日が交感神経を刺激するスイッチのような役目をしていることからも、雨の日は交感神経のスイッチが入りにくい状態である、と言えるんですね。

‣雨の日は交感神経が高まりにくい状態

これを体質別に考えてみると、
普段から交感神経をうまく使えている人にとっては、まだ許容範囲でも、

普段から交感神経をうまく使えず、副交感神経優位になりやすい人にとっては
それはとてもしんどい状況になる、と考えられます。

身体は副交感神経が優位になると、気道が収縮し、取り込める酸素が少なくなると
言われています。
それなのに、低気圧が加わってさらに酸素が薄い状況で、 元気に活動なんてできるわけないですよね。

さらに、しあわせホルモンと呼ばれるセロトニンは、交感神経が優位になっているときに働くことが知られており、身体を活動モードに切り替えたり、意識をすっきりさせる作用があると知られています。
交感神経の高まりが弱いと、このセロトニンも働きにくい状況になるため、 気分が沈みがちになってしまうんです。

‣天気の影響を受けやすいのは「副交感神経優位タイプ」

普段から交感神経のスイッチが入りにくい方にとっては、天気が悪いとさらにスイッチが入りにくくなり、日中の活動がとてもハードなものになりがちです。

雨が降るというだけで不調を感じるなんて、と思うかもしれませんが、身体にとっては実はとても不利な状況です。

晴れる日が多い太平洋側から、雨の多い日本海側へ引越してきた方の中には、気分が鬱々としてしまう方が多いと言われています。
これは身体が今までとは違って、交感神経が働きにくくなってしまうため、と考えることができるんですね。

でも理由が分かれば対処法が分かったようなものです。

‣雨の日も元気に過ごすには

雨の日に不調を感じやすい方は、交感神経を働きやすくする身体の使い方を意識すると良いと言えます。
以下は一例ですが、取り組むのは起床後が効果的です。

  • いつもより筋肉を意識して使う
  • 深呼吸をする
  • 朝食に熱い飲み物

恵の雨ではあるんですが、 たかが雨、されど雨☔
今は梅雨シーズン真っただ中。

体質を知って、もっと自分らしく。
雨に負けず、毎日を軽やかに過ごしたいですね!

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